ルナパワーズ秘密会議室
「LUNA MIX」第一回開催に向け、最終メンバーを確定するための大詰めの打ち合わせだった。
会議室の空気は、いつになく重かった。
テーブルの上には、ふたりの若者のプロフィールが並んでいる。
一人は、葵 真人(22歳・172cm・53kg)
もう一人は、水瀬 光(19歳・168cm・48kg)
ルナ(主催者・代表)
「……正直、どっちも華奢よ。普通に試合すれば、女子レスラーが圧倒するのは間違いない」
「だけど――ただ弱いだけじゃダメなの。“屈辱に耐え、なお輝ける男”でないと」
スタッフたちは一斉にうなずいた。
スタッフA
「身体だけなら、光くんも悪くないです。
でも……精神面が不安です。
彼、女子レスラーにガチで押さえ込まれたとき、途中で心が折れるかもしれません」
スタッフB
「葵 真人くんの方は、女子に倒されること自体に、抵抗どころか“悦び”を見いだせる特殊性があります。
加えて、子供の頃から女子プロオタクで、試合前後の振る舞いも徹底してます」
ルナ
「つまり、葵くんは――負けても、プライドを捨てない。むしろ、輝くわけね?」
「ふふ……まさに理想の“男子被虐スター”ね」
ルナ、独り言のように
「体格なんて関係ない。
女子プロレス最強を証明するためには、
“心まで征服された男子”を、観客に見せることが絶対条件」
「葵真人――
この子なら、リングの上で“伝説”を作れる」
会議結論
・最終選考通過者は【葵 真人】に決定!
・水瀬 光は「バックアップ要員」として登録(※将来登場の可能性あり)
ルナ、最後の決め台詞
「本当に強い女子たちが、本当に屈服させる男子――
そんな“美しい地獄”を、ここから始めましょう」
?これが、葵 真人が「LUNA MIX」プロジェクトの顔に選ばれた瞬間だった――。